
統合失調症と診断されて1年。本当に仕事ができるのか不安。
障害手帳も考えてるけど、こんな人生でいいのかなぁ。

仕事が続かなくて職を転々として、クリニックの受診をきっかけに発達障害がわかった。
このままでいいのかなぁ。

最近になって大腸性潰瘍炎がわかった。腹痛がひどくなると、つられて鬱状態も悪化する。働けるのかなぁ。
こんな悩みを解決します。
体の不調、メンタル不調がきっかけで生き方について考える機会も増えると思います。
生きていくための労働は避けられませんから、本当に大丈夫なのか不安になる気持ちもよく分かります。
この記事では、ご病気(障害)があると就職が難しい理由についてまとめていきます。
「就職」とは一般企業への就職を意味しますので、お間違えがないように。
※お読みになって酷な気持ちになる可能性がある方は、ここまでとして下さい。

執筆者の経歴
- 作業療法士10年以上
- 勤務歴(病院・介護施設・児童支援・就労支援)
- 現在は就労支援に従事(障害のある方のリクルート)
この記事の信頼性については運営者プロフィールをどうぞ。
私は現在進行形で就労支援に関わっている職員です。
日々、不調を抱える方が就職相談にこられ不安を話されていきます。
経験を踏まえながら、一般的にどうなのかという視点で綴りたいと思います。
障害者の就職は難しいのか?現実を語りますので受け止めよう

こんな流れで解説していきます。
障害者の就職が難しい理由とは?

結論:
- ハードなど環境面の整備や柔軟な働き方に対応できていない職場がまだ多い。
- また、就職したい側も自分に適した働く環境や内容を正確に見いだせていない
職場の問題
この3点が不十分であるところが多く、法定雇用率が未達成の会社が多い理由にもなります。
障害者に切り出す仕事がなかったり、休み勝ちになった場合のフォローに手が回らない、柔軟に対応ができない、といったことが問題です。
障害者側の問題
酷に聞こえるかもしれませんが、労働における対価として「お給料」をもらうわけですから、障害があろうがなかろうと、仕事は仕事ということになります。
といった、労働に必要な基本的なスキルは守るべきです。

私の事業所の利用者様は基本的なスキルが欠けている方が多いです。
それでいて、何が欠けているのか自覚されている方はほんの一握りです。
障害者は仕事できないのか?

結論:
本人の能力にあった内容、かつ、本人に適した環境であれば問題なし
本人の自覚加減、職場の需要による

こんな気持ちで就職をしてしまうと、本当に自分に適した職場で働けません。
入社して1~2週間で辞めてしまうと、就職する職場にも迷惑がかかります。
一方で職場は採用するにあたって、どんな仕事をどのくらい任せていくのか、休んだ場合はどのように対応するのか、といったことまで決め、採用に見合う人材が得られるよう募集をかける必要があります。
つまり、見あった方が応募できるような求人を出さなくてはなりません。
むちゃくちゃな内容もありますが、そういう求人では人材も集まりません。
精神障害者はめんどくさいのか?理由を解説

結論:
自己理解がすすんでいない方は面倒だと思われてしまい勝ち。なぜなら、TPOをわきまえた行動、コミュニケーションができていないから。
対人面の課題が面倒だと思われてしまう原因
など、
コミュニケーションにこんな特徴があると言えます。
「あなた」のことを全社員が経歴に渡って知っているわけではありません。
自分一人で組織が成立しているわけではないことを考えて行動しなければなりません。
精神障害者でもできる仕事

こちらの記事で解説をしています。
➡ 障害者は就職ができないのは事実?いえ就職できます【安心】
障害者雇用は仕事がないのか?

結論:
そんなことはない。
求人はしっかり存在している。
障害者向けの転職エージェントを参考に
一般的なエージェントでは情報が得られにくいですから、専門的な求人サイトを見ていく必要があります。
詳細は下記からどうぞ
【まとめ】障害者の就職は難しいのか?現実を語りますので受け止めよう

少し厳しく聞こえるかもですが、働いた対価として賃金を得なくてはなりませんので、最低限のわきまえは必要と言えます。
しかし、障害者だからといっても適した就職先はきちんとあります。
あとは、就職する際に「あなた」がどう捉えるかです。
自分に見あった労働環境をきちんと整理して選択ができるかです。
正しい選択をする能力はありますか?
自分自身に問いかけて「振り返り」をしましょう。
もし足りないとすれば、補っていかなければ就職は難しいのかもしれません。
あわせてこちらの記事も参考になります。
➡ Next 自己理解がなぜ必要なのか?腑に落とすための心得
コメント