
就労移行支援って闇深いって聞いたけど….

結構マイナスな発信ばかりみるよね
こんな疑問を解決します。
- 通所日数の「無理なかさ増し」
- 就職に関係がない支援
- 通所率という言葉で脅してくる
など、言葉の乱用や売上げ目的で闇深い支援になっている事業所も多数あります。平成30年の大きな制度改正に伴って競争が激化したのも原因です。
就職実績や職場定着率を維持できない事業所は淘汰されてしまう構造になってしまい、就労移行支援事業所の存続自体が難しく、自然と闇深くなっている部分があります。
就労移行支援の「闇」を見抜くためのチェックポイントを解説しますので参考にされて下さい。

小林玄人:ハルト(@haruto_shelf)
作業療法士歴10年以上
手帳持ち
就職者実績60名以上
就労移行支援事業所でセンター長兼エリアマネージャーを経験
就労移行支援の全てを知り尽くしている
- 闇を見抜くポイント①:事業所が汚い、整理整頓されていない
- 闇を見抜くポイント②:事業所に入室してから導線ができていない
- 闇を見抜くポイント③:事業所が狭いところは避けるべき
- 闇を見抜くポイント④:見学時の接遇が悪い事業所は避けるべき
- 闇を見抜くポイント⑤:資料の就職率と実際の就職率が乖離している場合
- 闇を見抜くポイント⑥:通所してみたら個別支援計画書に沿った説明や配布がなかった
- 闇を見抜くポイント⑦:体験してみたら職員に放置された、職員が質問に答えられない
- 闇を見抜くポイント⑧:実際に通所してみたら土曜日、祝日の通所利用を巧みな話術ですすめられた
- 闇を見ぬくポイント⑨:就職する時期を先延ばしにする
- 【まとめ】就労移行支援の「闇」を見抜くためのチェックポイント9選
- 就労移行支援の「光」をみるためにはどうすればいい?
闇を見抜くポイント①:事業所が汚い、整理整頓されていない
段ボール箱が直接置いてある事業所は注意が必要です。美化に対して細かな気配りができていない証拠ですし、お客様が見ると嫌な気持ちにもなります。
何もなくスッキリしていたほうがキレイだと感じます。
備品が整理整頓されていない事業所も注意
必要な物品の位置などは利用者の特性にあわせて分かりやすく配慮するのが一般的です。
ガチャガチャしていたり、乱れているようだと職員の心の乱れにつながります。
掃除がされていなく床が土などで汚れていたり、通信ケーブルがまとまっていなくグチャグチャな様子が目に見えて分かる場合は気配りが足りていないと感じることができます。
そのような環境化でまともな訓練が提供できるかといえば疑問が残ります。
闇を見抜くポイント②:事業所に入室してから導線ができていない
事業所に入ると出勤簿を記入したり、名札をつけ、荷物を収納して座席につくところまでが一連の流れですが、これがスムーズにできていない事業所は注意が必要です。
通所したの流れは分かりやすくが鉄則
出勤簿を事業所の奥で書き、荷物は別の場所に移動して収納し、名札は引き出しから自分のものを探してとる等、複雑すぎる工程は普通に嫌になります。
とくに発達障害の特性だと簡単にパターン化されていた方が行いやすいと感じられますので、できていなければ気配りや障害について配慮が足りていなく無知だと言えます。
事業所に入ってからの導線が整っているかいないかは体験利用してみないと分かりません。
体験してスムーズにできているか確認することをおすすめ致します。
職員がどれだけ利用者を配慮できるかを知るポイントになると言えます。
闇を見抜くポイント③:事業所が狭いところは避けるべき
人間の心理ですが、
- 広くて開放的な場所で受ける講義
- すし詰めのようなところで受ける講義
「1」と「2」だと、どちらが良いですか?
まちがいなく「1」ですよね。
狭いと心理的な圧迫感がありストレスになる
外部研修などでも実感できるかと思いますが、狭くて圧迫感があるところは精神的に嫌な要素だと個人的に感じます。就労移行支援事業所の座席は4人がけ、6人がけなどグループ制になっていたり、個人席となっている場所もあり様々です。とくに6人がけを強いられるような事業所は苦痛を感じますので注意が必要です。「利用者をかさ増し」させた時に詰めて座るように促されるとメモすら取れなくなります。

現役で勤務していた時に利用者にアンケートを取ったことがありましたが、広くて開放的な事業所を選択するといった声が大多数だった結果が出ています。
闇を見抜くポイント④:見学時の接遇が悪い事業所は避けるべき
見学にいくと広い面談室に通されてその時に案内をする職員と二人きり、もくは案内の練習役の職員もいれて三人になる場合があります。まず、事業所に入室したときに「いらっしゃいませ」「こんにちは」など職員や利用者から言葉がない場合は注意が必要です。マナーの教育が行き届いていない可能性が十分考えられます。しっかり訓練をうけると利用者から積極的に「あいさつ」をする方もいますので接遇面をみることは大切です。
事前準備がないところは職員の情報共有に問題あり
資料やアンケート用紙などが事前に準備をされていなかったり、お茶出しなど気配りができない事業所は避けることが健全です。
職員がお客様を迎えるマナーがなっていないからです。
就労移行支援事業所に限らず、お店など予約していくと事前に準備されているものはされているかと思います。気配り心配りだと思いますが、思いやりがあるかないかを見るポイントになります。
闇を見抜くポイント⑤:資料の就職率と実際の就職率が乖離している場合
就職を目当てに就労移行支援事業所を利用されるわけですから就職率や職場定着率は自然と大切な指標になります。そういった資料をみて問い合わせするのが普通だと思いますが、実施に話を聞いていく中で、

資料には90%と記載があるのですが、実は地域性もあってうちの事業所では卒業生が年に〇〇人になっています。
こういう説明をされる事業所は、就職の案件をハローワークに限定していたり、職場開拓ができない事業所という見方ができます。
求人案件を取得するためには苦労を伴うのが普通
求人案件をとる作業は本当に大変で、営業をかけるにしても並大抵の苦労があります。ハローワークの案件しか取り扱わないところは楽をしている証拠だと言えます。
言い方を変えると公的性が高いので信用性がある案件を取り扱っているかと思いますが、地方だと出ている案件が決まっていたり良い求人がでないのが現実です。都市部になると多くの案件が集まりますが、地方では案件不足なのが現実です。

私は地方の勤務でしたが、就職案件を取るために何社も架電して訪問させて頂く機会を設けさせてもらったり、実際にどういった利用者が必要なのかニーズを聞くなど動き回った経験があります。
事業所を数字でよく見せようとしていますので、実際はどうなのか乖離している部分を知ることは大切だと言えます。
闇を見抜くポイント⑥:通所してみたら個別支援計画書に沿った説明や配布がなかった
こういった違反が多いのは就労移行支援事業所の「あるある」です。
人員配置のなかに「サービス管理責任者」という役職が必ず配置されている必要があるにも関わらず、資格をもったふりをしている職員を登録する事業所もあります。監査は毎年あるわけではありませんが、監査が入る年には山のような資料を用意したり、書類のチェックが入りますので必ず不正行為はバレます。
個別支援計画の重要性
個別支援計画書は3ヶ月に1度ずつ更新をかけて配布していくため、説明が全くない場合は違反していることになります。また、中身が自分の求めている内容じゃなかったり書面上の手続きだからといって「はぐらかす」職員もいます。こういった場合は突っ込んで聞いても良いですし、解決されない場合は市区町村の障害福祉課に直接資料を持っていくか通報しましょう。
闇を見抜くポイント⑦:体験してみたら職員に放置された、職員が質問に答えられない
職員が放置主義になっているところは意図的に行っているか、もしくは本当に放置している場合がありますので注意が必要です。
体験利用者を放置する事業所は絶対に利用してはいけません。右も左も分からなくて不安だらけなのにお客様としての扱いを受けないわけですから、気配り・心配りができない事業所といっても過言ではありません。
職員の支援力不足が年々指摘されている
「通所率のかさ増し」が問題視される中、利用者を集めるだけ集め職員が何も支援できない、なだめるように応対しているという事業所も散見されます。
何もされずに放置されていたり、ワードやエクセルのことを質問しても最低限テキストに沿いながら教えることができない場合は事業所の質が悪い証拠です。
もしくは
- テキストが読めていない
- 注意力がかけている
- 質問する前に一読しましょう
このように利用者側に押し付ける事業所もありますので、こういった対応は職員の質に関わりますのでチェックしましょう。
闇を見抜くポイント⑧:実際に通所してみたら土曜日、祝日の通所利用を巧みな話術ですすめられた
言葉の乱用による文句です。
週5日通所を望んでいたのにも関わらず、通所してみたら週6日通所がデフォルトだったという話はよくききます。
通所率という言葉の使い方の乱用
就職するためには一定の通所率が必要だという言葉で、これはどこの事業所でも扱います。

通所率という言葉は私も使っていましたし、実際に企業就職する際に企業様へお伝えする大切な情報になりますので、通所率を伸ばすことに意義はあります。しかし、通所率が足りているにも関わらず土曜日や祝日の通所を半ば強制的にすすめるのはおかしな話です。
日本の社会であれば「月から金が仕事」「土日休み」というのが一般的です。そこに通所率をかさ増しさせるために土曜日や祝日などの通所を無理にすすめてくる事業所は注意が必要です。
通所に伴う上限日数を全て使わせるのが「かさ増し」通所
1ヵ月から8を引いた日数が利用できる通所の上限日数となります。例えば1か月が30日月だとしたら、通所できる日数は22日ということになります。1か月を4週と考えて週5日決められた日に通所できていれば通所率は100%だと言えます。
上限日数をすべて使い果たして通所率100%という考え方は「通所率のかさ増し」です。
土曜日・祝日は休んでも良いと思います。

〇〇日が休みだったので土曜日に振り返り通所をしましょう。
そうすれば通所率も100%の計算になります。
こんな文言がありますが、本当に体調が悪いのであれば勇気をもって休むべきです。無理してまで通所すれば1週間通えなくなる恐れも出てきます。そこの微妙なやりとりに関して職員が気を使えるかどうかは人間性に繋がると思いますし、あまりしつこいようでしたら不信感を抱くべきです。かさ増し通所だと思いましょう。
闇を見ぬくポイント⑨:就職する時期を先延ばしにする
事業所を変える、辞める、行政に訴える時期に入っていると思います。
個別支援計画書に沿った就職時期に間に合わない場合や就職時期を先伸ばしにされたなら計画通りの支援とは言えません。
最終的には就職させずに自社で囲いこむ
1か月の通所日数の上限が決められていると説明しましたが「かさ増し」通所をしながら、最終的には就職に至らなかった本人に責任をなすりつけることになりますし、事業所の支援が足りなかったということになり問題へと発展します。基本は利用者の責任となりますが、就労移行支援事業は2年間しか使えない有限なサービスです。それを奪って事業所の利益にするわけですから金儲けにされているというわけです。
さらに就職できなかった変わりに自社で行っている就労継続支援A型に就職をさせるなど悪循環にはめる場合もあります。
先延ばしにされる前に計画通りにいかない場合は、必ず相談をして動きをつけるようにしていきましょう。求めている支援が受けられない場合は「行政」もしくは「相談支援専門員」がついている場合は相談員に訴えましょう。
【まとめ】就労移行支援の「闇」を見抜くためのチェックポイント9選
闇を見抜くポイントを9選をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
- 就労移行支援事業所の美化や職員の接遇
- 通所率という言葉の乱用
- 個別支援計画書に沿った支援
- 通所上限日数をすべて使わせて「かさ増し」通所させる
- 体験者、利用者を放置させる
- 就職すべき時期の先延ばし
これが闇を見抜く大きなポイントになります。
少しでも似た状況化になりましたら気を付けた方が良いです。
kizuki-care.net では他にも就労移行支援の闇について解説をしていますので参考にして下さい。
闇を知ることで回避できることもありますので、事前に知ることをおすすめします。
就労移行支援を全部解剖した解体新書
就労移行支援の闇を全部解剖したnoteがこちらです。

マイナーな内容ですが、就労移行支援事業の全てを知り尽くした「私」と「A氏」との対談記事です。
社長や役員クラスしか分からない「裏技」と呼ばれる、検索をかけても分からない闇情報を掲載させていただいており需要があります。
またXのポストで就労移行支援の闇や光について発信をしておりますので、よろしければフォローをお願い致します。
➡ ハルト(@haruto_shelf)
就労移行支援の「光」をみるためにはどうすればいい?
結論:就労移行支援事業所のランキングを参考にする

就職者実績60名以上を経験している私が選んだ「光」を掴むための事業所を5つ紹介しました。参考にどうぞ!
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光を掴みましょう!
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