
就労移行支援の面接同行って何やるの?

面接同行してくれるの?
こんな疑問にお答えします。
就労移行支援の大手企業ページをみているとQ&Aに「面接同行はしてくれますか」という質問がありますよね?しかし、実際は行いますだけ表記があるだけで具体的にどんな内容が行われているかは書いていないのが現状です。
この記事では就労移行支援事業所の面接同行についてまとめました。
具体的にどんなことをやって、「あなた」もどんなことに注意すべきかを書きましたので参考にしていただけます。

小林玄人:ハルト(@haruto_shelf)
作業療法士歴10年以上
手帳持ち
就職者実績60名以上
就労移行支援事業所でセンター長兼エリアマネージャーを経験
就労移行支援の全てを知り尽くしている
この記事の信頼性は私のプロフィールからどうぞ
私は就労移行支援事業所でセンター長兼エリアマネージャーをしておりました。
もちろん利用者さんの面接同行の経験もありますので、事実をもとにまとめていきたいと思います。
思ったよりも細かい部分が職員側にもありますので驚くとは思いますが、面接同行について学ぶことができますので最後まで一読することをおすすめいたします。
就労移行支援の「光」を掴みにいきましょう!
就労移支援の面接同行の使い方

以下の流れですすめていきたいと思います。
面接同行は自分の代わりに援護射撃をしてくれる

本番になると緊張して言いたいことが言えない時に、職員さんが援護射撃をしてくれる場合があります。
事業所内でできていたこと、強み・弱みなども良いようにPRしてくれたりもしますので面接同行は援護射撃という部分では役割がとても大きいと言えます。

私の事業所では企業側から許可がおりれば必ず面接同行はさせてもらっておりました。
中には面接同行禁止の企業もありますので、そこは事前確認が必要になるかと思います。
面接同行のマナー

職員も一定のマナーを兼ね備えなければなりません。
普段の業務の服装だと相手からの印象も悪いです。
職員も面接を受ける格好が望ましいです
職員もリクルートスーツを着て、利用者と一緒に同行したほうが第一印象はとてもよくなります。
利用者は個人として、職員は事業所(企業)として面接を受けるわけですから、相応の格好が望ましいと言えます。

私は夏でもリクルートスーツを着て面接同行をさせてもらっておりました。誰から見ても第一印象はとても大切になると思います。
職員は答えすぎない対応
あくまで面接を受けているのは利用者本人なので、答えるのは利用者が望ましいです。
対人緊張が極端に強くなってしまい何も発せなくなった場合は、場を和ませるような発言をしたり「〇〇を言えばいいんだよ」など利用者に語りかける支援を行うのが最適解だと言えます。
利用者が喋れないことを良いことに、職員がべらべら喋るのはマナー違反となりますので気をつける必要があります。
障害者枠の面接で自己紹介は?

結論:一般的で構いません
一般的な面接と同じような流れですすむ
まず、利用者さんが軽く自分の自己紹介をしていきます。

できない利用者さんが多かったので、できるように練習を重ねましょう。
意外に何を話せばよ良いか分からなくなってしまう方が多い印象でした。
そして、職員は特に自己紹介の必要はありませんので、PRしたいことがあれば言えば良いと思います。例えば「定着支援を専門でやらせてもらっております○○と申します。本日は何卒よろしくお願いいたします」など。
職員が面接同行しても自己紹介などは特別な形式を取らずに一般的な流れで進んでいきます。
職員に依頼するのは全くもってNG
利用者が気をつけることは、職員の面接同行はあくまで補助であるということ。職員に完全に頼りっきりにするのは全くもってNGです。職員の面接ではなく「あなた」の面接ですから主役の「あなた」がしっかり話せるよう面接練習をしっかりして望みましょう。
面接同行にデメリットはあるのか?
考えられるケースが2つあります。
ケース①企業によっては嫌がられる場合がある
企業によっては嫌がられるケースがあります。あくまで本人の口からの情報を重要視する企業もあります。求人票などに職員の面接同行はご遠慮下さいなど注意書きがされている場合もあります。社会人である以上、自分のことを自分で話すことは大切だと言えますので、企業によってはそういった部分を重要視する部分もあります。
ケース②職員の回答に依存してしまう
重複する部分がありますが、利用者が職員に依存してしまうケースがあります。職員が利用者の背中を押さなければ何もできないようでは、職員に依存しているような状況となります。そうならないようにも、職員はなるべく「その場にいるだけ」の状況が好ましいのです。
障害者雇用の面接で逆質問はしたほうがいいのか?

結論:面接官とのやりとりの内容による
必要なことは聞かないより、聞いたほうが良い
例えば休憩時間の優遇や不調時の対応方法など、必要なことは聞かないより聞いたほうが良いと言えます。また、昇給の方法や正社員転換、制服の貸与など細かい説明がなければ聞くほうが積極的だと相手に伝わります。
【まとめ】就労移支援の面接同行の使い方

ここまでいかがでしたでしょうか。
すべて依存した使い方は不利になるばかりです。面接同行は一緒についてきてくれる安心感が最大の特徴で、通所生活のことを嘘偽りなく話してくれるところが最大のメリットです。どうやって使うか、職員さんと綿密に打ち合わせしておく必要性があります。
面接は本番一回限りですし、緊張もします。そうならないためにも面接練習は沢山行っておくことをおすすめします。

harutoさん、面接同行に強い事業所ってあったりするんですか?

それは私もわからないです。基本的に沢山就職者を出している大手事業所は面接の回数も多いと思いますので参考になると思います。
最後に2つの記事を提案しますので、よければご覧になってみて下さい。




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