
就労移行支援ってどういうところなの?

事前に知っておきたいな

何だか想像もつかないや
こんな悩みを解決します。
実際にパンフレットやHPなどで①日の流れを公開しているものがありますが、良いように公開しているところが多かったりするので現実をお伝えできればと思います。

自己紹介
ハルトです(@haruto_shelf)
作業療法士10年以上の経験で精神手帳持ち
現在、休職中
就労移行事業証で就職者実績60名以上、様々な方の支援実績あり
就労移行支援の全て知り尽くす
元センター長兼エリアマネージャー
私が勤務していた事業所も1日の流れが概ね決まっていましたが、各事業所で多少異なっていたこともあり会社の方針で統一された経験があります。そんな内容を含め、他事業所のことも参考にしながら綴っていこうと思います。
【遅くていい】通所時間は朝の10時まで
正確には職員の出社が8時30分から9時00分
職員の出社時間は職場の規定によって様々です。職員も時間通りに出社してから朝の朝礼をはじめて1日の流れを確認していきます。どの利用者が具合悪くなるか予測したり、企業見学への同行やプログラムを進めるのはどの職員か確認をとります。
そういう職員の朝礼事情もあって利用者の通所時間は10時設定になっているところがほとんどだと思います。なかには送迎サービスを行うところもあるので職員が朝礼中に抜けたり、出社してすぐに送迎に出たりするところもあります。
闇深い事情として朝礼時に売上の確認をしていき、どの利用者を何日通所させるか決めていくんです。これが「通所率のかさ増し作戦」です。
「かさ増し作戦」をしている最中に利用者から欠席の電話が入ると
- 無理に通所を進める
- 面談をする
- 電話による長時間攻め
こんな作戦に引っかかりますので気をつけて下さい。
休むべき理由については日々のXによるポストで発信をしていますので、リプやDMで相談にのります。
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そんな就労移行の「闇」と「光」について朝は語っているので利用者は10時ぴったりにならないと入れないという事情があります。
就労移行のスケージュール①出勤簿へのチェックと荷物整理
10時ぴったりにならないと入れない事業所が多いと思います。事業所に入ったらまず最初に行うのが「出勤簿へのチェック」です。これは監査でも大切になります。中にはパソコンを立ち上げてデジタル出勤簿を扱っている事業所もあるのでたちまちです。後述しますが昼食を提供している事業所もあり、出勤簿へのチェック時に昼食の有無について確認欄にチェックをいれていきます。
就労移行のスケージュール②利用者や職員による「朝礼」からスタート
ほとんどは当番制、概ね10時10分~10時15分ぐらいから朝礼
利用者が朝礼当番をするのがほとんどです。
当番になっている利用者が全部朝礼を仕切らなければなりません。事業所にはホワイトボードがあり、終日の予定が記載されていたり朝礼当番、清掃当番表などが掲示されているので各々で把握するようにしていきます。
朝礼も緊張しないようにマニュアルが用意されていますので、マニュアルを読みながらすすめます。
失敗しても職員が援護射撃しくださいますので大丈夫です。
なかには遅刻して朝礼当番に間に合わない方もいますので、そういう場合は職員が代行して行う。
遅刻して出来なかった方は、他の利用者と朝礼当番を変わってくれないかと交渉しなければいけない厳しい事業所もありますし、面談時に指摘されたりします。
そこは見学時に確認をとったほうがいいです。あまり厳しいと通所が嫌になってきます。
朝礼後に独自の体操やラジオ体操で①日の始まりを迎える
会社みたいなコンセプトの事業所では朝礼後に体操をして体を軽くほぐしてから1日のスタートを切っていきます。
当番がご自分のPCで体操の曲を流したり、映像で流しながら行う事業所は事前にプロジェクターや投射するスクリーンをご自身で準備しなければならない事業所もあります。
【事業所による】緊張の「朝の一言」
事業所によっては「朝のひとこと」を言わされるところもあります。当番で緊張しているにも関わらず何かひとこと言わないといけない事業所もありますので、事前に確認することをおすすめします。わざとやらせているわけではなく訓練の一貫で行います。

私がクローズ就労していた会社でも朝礼時に朝の一言がありましたので就職したときの練習です
就労移行のスケジュール③プログラムの開始
プログラム提供は事業所によって大差あり、3パターン紹介
ここら辺から変わってきますのでパターン別に紹介していきます。
最近はオフィスをコンセプトにしている事業所が多いので例として扱います。
だいたい1プログラムあたり45分から50分ですが、中には1時間ぐらいのところもあります。
①朝礼後にパソコンの準備をして各々が「タイピング練習」
パソコンが机上にセットされていない事業所ではご自分のロッカーや決められた場所からご自身のパソコンを用意して決めらた時間中はタイピングソフトを立ち上げて10分間近くタイピング練習をする事業所があります。
②朝礼後から自由時間
固定化されていない事業所であれば朝から自由時間です。自分で自分の課題がわかっている方はご自身でプログラムをすすめていきます。何も分からない人はパソコンをいじって遊んでいる利用者もいます。ゆるい事業所だと利益目的で通所を促すので職員も注意はしません。
③1限目のプログラムの準備をして取り掛かる
流れが出来ている事業所はプログラムが1限目から4限目ぐらいまで決まっていて、それに沿って行っていきます。
朝礼が終わって1限目のプログラムが決まっていればそれに合わえて準備をしていきます。職員が配る必要なテキストを受け取ったり、ご自身でプログラムキットを持ってきて机上ではじめたりしていきます。
ここら辺も見学や体験を通して学ぶのがいいと思います。
就労移行のスケジュール④プログラム途中の休憩時間
ほとんどが10分休憩
午前に2コマ、午後2コマもしくは1コマ行う事業所がほとんどです。
2コマ続けて職員が講座運営するところもあれば、1コマだけ講座運営をする事業所があります。
講座運営だけだと正直つかれてしまうのが本音だと思います。
会社というより就職するための学校のようなイメージになってしまう場合があります。
1コマ終わると10分の休憩時間が設けられています。
休憩中はお手洗いへ行ったり、カフェコーナーでお茶したりする利用者もいます。
喫煙される方はタバコを吸いに出かけます。
就労移行のスケジュール③昼食・ランチタイム
2限目のプログラムが伸びなければ昼休憩です。
事業所によっては昼休憩が異なります。
職員も昼休憩に入ります。
お弁当が提供される事業所
事業所によっては昼食にお弁当を提供してくれるところもあります。
とくにアレルギーや食傾向のこだわりがない方は事業所のお弁当を頂きます。
お弁当のメニュー表もホワイトボードにあるので事前に何が提供されるのか分かります。
ほとんどが冷凍食品の解凍ですが、味はたちまちです。肉系や魚系、なかにはパスタや季節食として鰻が食べられるところもあります。口にあったり、合わなかったりです。ご飯も「冷凍ご飯」です。
ご自分で昼食を用意する事業所
お弁当持参のところはご自分で用意したものを頂きます。昼休憩は自由時間なのでコンビニへ昼食を買いにいったり、お店に食べにいかれる方もいます。
なかには昼食を食べず、スマホでゲームばかりしている方もいますので本当の自由時間です。
昼休憩は1時間、45分など事業所で分かれる
昼休憩は基本的に1時間ですが、なかには規定で45分しかないところもあるので見学時に確認したり、実際に体験してみましょう。
利用者の休憩時間が45分であれば職員の休憩時間も45分ということになります。
そういう事業所は中身が濃かったり、職員も早めに業務を終えられたりとメリットがあったりもします。
なかには昼休憩が少ないと思う方もいるかと思います。
就労移行のスケジュール④午後のプログラム開始
昼食後から午後のプログラムがスタートします。
事業所によっては昼礼がある
朝礼時と同じように当番の利用者による昼礼を行う事業所もあります。
内容は連絡事項の確認です。利用者や職員から連絡があるか確認を行います。
時間にて5分もかかりませんので、さっと終わらせます。
午後のプログラムの中身は午前中と同じ
午後になってからのプログラムは午前中と同じ内容です。
講座があったり、自由時間で各々の時間を過ごしていきます。
午後は面談が多い
午後になるとゆったりしてきますのでプログラムを行いながら面談を徐々にもうけていく事業所も多いです。午前中から午後にかけて面談を行う事業所もありますが、面談をいれてしまうとプログラムに参加できないデメリットがありますので、午前中はプログラム・午後は面談+自由時間、もしくは面談+個別プログラムといった形になっている事業所が多いです。
面談では悩みの相談や職員から就職や通所の方向性、課題の確認など一緒に行いベクトルをあわせていきます。なかには公で指摘できないことを言われたりもします。
支援者会議も午後が多い
事業所を利用するにあたり外部の方も関わりますので、相談支援専門員や市町村のケースワーカー、事業所のサービス管理責任者、利用者を交えて会議を行う時間も午後の時間帯が多いです。個別支援計画書どおりに支援が行われているか、利用者がどんなことを希望されていて、どういう方向性で会議をすすめていくのか決めていく大切な時間です。
就労移行支援のスケジュール⑤プログラムの終了と清掃
プログラムの完全終了は15時と15時30分のところがある
プログラムの終了時間は各事業所によって様々ですので、見学時に確認したり体験を通して確認しましょう。
1日の終了を告げる夕礼
プログラムが終わると同時に当番の方はマニュアルに沿って夕礼を行っていきます。
内容は事業所によってたちまちですが、利用者からの連絡事項や職員から連絡事項があるか確認をして終了となります。
事業所はよっては掃除タイム、もしくは係分担制
夕礼後にグループで当番が決められていて、掃除をする事業所もあります。
グループに職員が入って一緒に清掃分担を決めて行っていきます。
決められたところにある「テーブル拭き」や「掃除機」「コロコロ」等を使って掃除をしていきます。
掃除タイムではなく、個別で係分担が決まっている事業所は役割分担表に沿って実行していきます。利用者が帰ったあとに掃除機をかけたり、ブラインドのホコリを綺麗にしたりと自身の係分担表に沿って行います。こういう事業所の場合は正式に掃除タイムを設けていなく、あくまで自己主体でしっかりできるかできないかを評価する目的があります。
就労移行支援のスケジュール⑥完全終了時間は16時まで
事業所によっては厳格に帰宅してもらう時間が決まっています。なぜなら職員が記録をつけたり会議をする時間があるためです。パソコンで記録をする事業所であればゆったりなのですが、紙ベースで記録をつけている事業所では利用者がいると書きにくいこともあるので、時間を厳守するように指摘する事業所もあります。
就労移行支援のスケジュール⑦特例:居残り学習
- 就職を目の前にして履歴書を添削してもらいたい
- 履歴書をメールで送りたい
などすでに就職を眼の前にして明確な目標がある方は居残り学習を許す事業所もあります。
ただし、16時30分までなど時間を設けている事業所もあります。緩い所であれば利用者が作業している間に利用者記録をつけているところもあります。
これも事業所によってたちまちですので見学時に確認をおすすめします。
就労移行支援のスケジュール⑧:職員による研修や夕礼
朝は職員間で朝礼がありましたが、夕方になると職員研修や職員による夕礼で1日の振り返りをしていきます。
- ○○さん不調だったので明日はここをチェックしよう
- 〇〇と面談して□□なことを聞き出せた
- 〇〇さんと▲▲は仲が悪い
など職員がもっている情報共有をしていきます。
前述しました通り、このときにも「通所率」の確認をしていきます。
明日は〇〇通所予定なので今月の着地は◆◆だ
みたいな会話が飛び交います。
中には利用者の悪口いって盛り上がる事業所もありますので、こういった部分は就労移行の闇深いところだと言えます。
まとめ
就労移行支援の1日のスケージュールをざっとご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
就労移行支援は職場や学校に近い印象を持ちませんでしょうか?
会社というイメージを作りながらも職業学校みたいなイメージですよね。1限目から4限目まで時間が決まっている所をみると学校みたいな雰囲気もあります。
利用者の層も様々で10代から50代まで幅広いです。とくに10代~20代前半の方には学校みたいに感じられる雰囲気のほうが分かりやすいのかと思いますし、年齢を重ねていくと職業学校のようなイメージに切り替わっていくのだと思います。
今回は「闇」の部分にも触れましたが就労移行の「光」が多かったのではないでしょうか。
かなり濃い1日なので終日過ごすだけでも疲労感を感じてしまう方もいらっしゃいます。

はじめは午前のみだったり、午後から通所したりしながら自分にあったリズムを掴んでいくことが大切になると思います。そのなかで1週間の流れを作っていくのがおすすめだと言えます。

解説してもらって1日の流れが掴めたって感じです
とくに中小規模の事業所は決められた一定の決められたパターンというより個人を尊重してくれる支援が多いように感じます。また、大手事業所はやり方も決まっているので本格的な職業学校のような気がします。やはり大手になると就職先も増えてきますので中小規模展開している事業所は案件数が異なったりします。
こちらの記事で大手事業所について紹介していますので、いちど読んでみることをおすすめします。

一度読んで確認したけど細かくてわかりやすかったわ!

事実しか書きませんので参考になって良かったです
1日スケールがわかった後にすることは事前予約です
実際に見学しないと分からないことが多く、話しを聞くにいくだけでも行動をおすすめします。
ブログやパンフレットを見ていても雰囲気は掴めませんし、利用者がどのように作業を進めているのか体感できるからです。
「体験してみませんか?」
こんな誘い文句があるかもしれませんが「考えておきます」といって流せばいいです。
あくまで利用していくのはご自身なので自分の良いようしていくのがベストです。
この記事では就労移行支援の1日のスケジュールについて記載しました。
闇深いことはほぼ触れていませんので調べている方の参考になれば幸いです。
私のことを知りたい方はこちら
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就労移行支援のすべてを知り尽くした私が「闇」と「光」について解説しています。
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光の記事は第一歩として、「闇」「暴露」の記事はnoteから
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しかし、帳尻合わせの通所率アップや「闇」の全貌を知りたい方は、こちらの有料noteで詳細を公開中です。
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